山城経営研究所

　時代が大きく変わる中で、改めて「企業とは何か、経営とは何か」が問われ、今企業は社会の公器として行動することを期待されています。

　企業を取り巻く環境は、行き過ぎたグローバル化による格差拡大と自国第一主義の台頭、生成ＡＩ、ＩＯＴ等を活用したＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）、ＳＮＳに代表される新たなソーシャル化の波、地球環境問題への対応など大きく変化してきており、過去の延長に未来はない非連続で新たな挑戦の時代を迎えています。特に昨今は地政学リスクと経済活動が密接に関わり地経学リスクが増大し、将来への予見蓋然性が低下し正解のない経営判断を余儀なくされて来ています。

　このような変化の中で、我が国の経営リーダーに対する国内外の期待や要請は、ますます多様化し、質的にも大きく変わってきました。このような時こそ、しっかりとした自分軸を持ち日本が育んできた叡智を踏まえつつ、欧米の機能主義的観点を統合し活動する革新的な企業や経営リーダーの登場が期待されています。

　私たちは、利潤を生み出すだけのために「企業をどう経営するか」ではなく、社員のため、クライアントのため、パートナーのため、社会のため、さらには地球環境のために、「企業や経営はどうあるべきか」を真摯に探求する「経営道」の実践を提唱しております。

　具体的には、理想の経営である「経営原理」（定石）を学び、自社の経営である「実際」（現状）と比較することによって課題を見極め、経営を改善するための実践能力を開発・向上する場を提供します。異業種での研究・提言活動は生涯のかけがえのない真の友人を作る場でもあります。科学性・合理性のある機能的な経営を目指すサイエンス、経営倫理にかなうアート、組織を導く求心力で、改革を推進する人間力を備え、結果を出し続ける真のプロフェッショナル経営リーダーの育成とそのネットワークの拡充に努めてまいります。

代表取締役社長　橋本 孝之